勝率が高いからこそシステム的な売買を自分で行うことが出来るのです。
投資に不安な点があると直ぐに根負けしてしまいます。
また、前持ってお話しますが、
このシステムトレードの場合、買いのサインは逆張りから出されます。
売買数については1年あたり数十銘柄の売買をしています。
そのために過去10年間の中では2005年の上昇相場のように
1年に一桁しか買いサインがあがらないこともあります。
あらゆるリスクを排除したシステムに則って投資を行っている結果ですから、
当然と言えば当然です。
変なリスクは犯したく御座いません。
また、実際には同じ売買条件でも一人ひとりの資産額が違います。
資産額が違えば、その金額によって「買える銘柄」も変わります。
例えば、資産が300万あれば1銘柄の購入単価を30万と設定します。
ですが全ての銘柄が均一の30万で販売されるわけでは御座いません。
1万円のものもあれば、30万円以上のものもあります。
場合によってはせっかく買いサインが出ても、
その銘柄が単価30万円を超えていれば、購入出来ないというルールになります。
また、そのサインが10銘柄出たとすれば、
300万円の資産では全ては買えないという現象が起こるのです。
つまり「買いサインの取りこぼしが出る」と言う事です。
このように実際の運用では買いサインが上がった銘柄が資産状況や、
その日時点の持ち株の状況によって購入出来ないことも十分有り得るのです。
わたし達の資産は無限にあるわけでは御座いません。
資産は有限であり、その範囲内で運用するのが普通。
ですから投資ノウハウを購入する場合、
自分の今の資産に応じて、実際どのように運用できて、
どのように資産を増やせるかを明確に確認する必要があります。
全てを正直にお話しておくべきだと思いました。
このシステムトレードを使用すると、デメリットが2つ生まれる事になります。
システムのルール上、+10%で勝手に売れてしまうので
後でみたときにその銘柄が+10%をとおり越して、
ストップ高で終わっていたりする事があります。
しかし、ストップ高までの利幅は取れずとも、
自分も購入時の株価から+10%で勝って終わっているので
さ程気にはなる事は御座いません。それがシステムトレードだからです。
ちなみにずっと売りを入れているので、
朝、寄り付きが高い場合は+15%とか+20%で売れる場合もありますが、
これはオマケとして考えて下さい。
このシステムの買い銘柄をチェックする条件が逆張り(下げたものを買う)条件のため
全体相場が好調の場合は買い銘柄が出にくくなります。
ただこれはトレード条件を作成する過程で順張りと逆張りを検証した結果、
1.逆張りの方が勝率が高かったこと
2.順張りで銘柄を抱えているときに2008年10月のような相場全体の急落が
あった場合に損が大きくなる可能性がある
等を理由に、
確実に資産を増やしていくためにトレード条件を逆張りのみにしています。
(これは一応デメリットとしてあげていますが、実際は勝てる率の高いときだけ
勝負をするのが正しい姿であり、「休むも相場」とあるように銘柄があがらないときは
投資をしないのが、このシステムのルールです)
このシステムトレードのメリットは、
わたし達個人投資家に大きな恩恵をもたらします。
もし各銘柄の単価ごとにバラバラで購入してしまうと勝率が90%だったとしても
勝ち銘柄の単価が安く、負け銘柄の単価が高ければ、トータルとして収支はマイナスになる
ことも有り得ます。
ですが購入額をほぼ一定にする事で購入時の価格から+10%の利益が活きて
残り10%の負けがあっても確実に資産を増やすことが出来るようになっています。
これは+10%の決まった額で売りを30日間ずっと入れておくことで得られるメリットです。
・日中相場を見ている必要もなし
・もっとあがりそうだからと欲を出すこともなし
・更に上を狙って結局取りこぼすという個人投資家にありがちな失敗を無くせる
等のメリットを享受する事が可能です。
売却ルールをきちんと決めておくことで、
個人投資家にありがちな「損切りが出来ない」という問題と、
「塩漬けによる運用効率の悪化」を無くすことができます。
株式投資は1回限りの勝負をしているのではなく、
年100回の勝負をして最終の勝敗を決めます。
あるかないか分からない戻りに期待して塩漬けにすると
資産を回す事ができず、他の買いサインを取りこぼすことにも繋がります。
わたしはシステムトレードをやるようになって資産の10分の1で銘柄を購入し、
その+10%の利益を取ると言う事を繰り返しています。
資産の10分の1で+10%の利益だと1銘柄あたり全資産の+1%の利益になります。
裏を返せば仮に1つの銘柄で-20%出たとしても全資産の-2%です。
わたしは全資産に対して、勝率90%が期待出来る銘柄だけで勝負し、
この+1%のプラスと数%の負けの売買を積み重ねて、
年単位では全資産に対して数十%~100%以上の利益を出し続けています。
極端な話をすれば10銘柄で勝率80%としても8銘柄勝ちで全資産に対して+8%です。
と言う事は、仮に残りの負け2銘柄が-40%ずつで負けたとしても全資産に対して-8%ですから、資産は減ってないのです。こうして見ると
勝率のいい条件で銘柄を見つけられれば負けるわけがないと思いませんか?
これを実感として体感出来ると、負け率10%は普通に思えるようになり、
それまで損切りできなかったのが嘘のように損切り出来るようになります。